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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第46章 コンファインミー




寧々の視線は媚薬だ
目が合うだけで体が熱くなる

(いや…視線だけじゃねぇ…)

声も…何気ない仕草も俺を惑わせる
存在そのものが、男を狂わせるために生まれてきたみたいな女。
それが、寧々だ。

甘い蜜をたっぷり蓄えた花のように、誘い込んで、離さない。
だがそれは、花がそうであるのと同じで、無意識だ

こんな泥沼の関係が続いて、もうどれくらいが経つだろう…


逃げれなくなったのは俺なのか、寧々なのか…
そんなことを考えながら布団に沈む。

散らばった艶やかな髪の毛さえ官能的な寧々は、喉筋にキスをされて『あぁ…』と切なげな声をあげた。


「今日は…しねぇつもりだった……」

轟は寧々のボタンを外しながら悔しげに呟く。
彼にしては珍しく、理性を働かせたつもりだったのだ。

悲しみのドンの底に堕ちた彼女の胸の痛みが消えるまで…肉欲を制限するつもりだった…。

だが、今こうして薄ピンク色のワンピースを脱がし
現われた白い肉の丘に舌を這わせているのは、寧々が轟を誘ったからに他ならない。


『したくなかった?』

「そんなこと、あるわけねぇだろ」

シフォン素材の布が、布団に擦れて淡い音を立てる。


『…よかった
したくないって言われたらどうしようかと思った…』

寧々はまた上目遣いに、様子を伺うような仕草で轟を見つめた


「そんな日は永遠にこねぇ…安心しろ」

フッと笑って唇を重ねる

寧々の方から舌を絡めてきて、ほんの少し驚いたが、
そんな積極的な行為に、疑問よりも先に喜びが押し寄せてきて貪るように口づけを交わした。


「寧々…俺は…絶対にお前の味方だ…」


『焦凍…』

ズルいとは分かっていた。
この言葉は、きっと、今寧々が欲しがっている最上の言葉だろうから

それを分かって言っている俺は、物凄くズルいのだと思う…

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