第46章 コンファインミー
「お前、個性が制御出来ないんだろ、その事が正しく伝われば誰もお前にヒーローになれなんて言わなくなる。
メディアもそのうち飽きるだろうしな
それまで我慢しろ。」
『……わかり、ました』
寧々は、やっと動いた唇で答える。
「お前がヒーローになれない事を証明し終えたら、俺が除名してやる。
除名は俺の得意分野だからな」
頭の上に置かれた、骨ばった手が
冷たいのに
なぜかとても暖かく感じて。
ただただ、泣くことしか出来なかった。
相澤先生って……不器用な人なんだね
でもちゃんと、伝わりました。
最後の言葉がきっと、相澤先生が1番伝えたかった言葉…。
『ありがとうございます……』
この世界の中で、この先生だけが、私のことを理解してくれたような
そんな気持ちになった。