第46章 コンファインミー
「前回お前が断った時、教師陣の大半は謙虚な性格のせいで、まだ自信が無いのだろう。とお前の言葉を理解した。
それでこの事件だ。
お前を自信付けるに充分たる世間の反応。
満場一致で決まったよ。
俺も反対する理由がなかった。
このままだと、さっき校長が言った通り、お前はこの先、生きずらくなる。」
寧々は、足の感覚がなくなっていることに気づいた。
今すぐこの場から逃げ出したいのにそれが叶わない。
ただ、相澤を見つめることしかできない。
「何が正しい選択かは、正直今の状況では俺も判断しかねる。
お前がヒーロー科に籍を置くことに関しては、仕方ない。
悪いのはお前じゃない。
けれど、ヒーローになりたい振りをするな。
他の生徒に悪影響になる。
あいつらは、本気で目指している。
その気持ちが理解できないなら、理解できたようなふりはするな。」