第46章 コンファインミー
両手いっぱいの荷物を運びながら、相澤先生について行く。
こんなに重い荷物は初めてだ。
今すぐ逃げ出したくなる程の重圧感…
でも逃げるっていう選択の方が、私には重荷すぎる。
階段を1階分降りたところの踊り場で、相澤先生が立ち止まった。
『……?』
そして、ゆっくりとこっちを向くと、何の感情もなさそうな瞳で私を見つめた。
「最初に言っておくが、俺はお前はヒーローになれないと思っている」
『………え』
「なりたくもないやつが、なれる仕事じゃない。
お前もわかっているだろう」
『 。。。。。 』
相澤先生の言葉に、何も言えなかった、
何も。
本当に何も言えなかった。
ただ、胸のあたりが焼けそうになった。
たぶん、怒ってたんだと思う。
何でそんなこと言われないといけないの?
そんなの私が1番わかってる
なんで、何も知らないくせにそんなこと言うの?
すごくムカムカした。
こんな感情になったのは、初めてだった。
「お前の編入の話が出た時、俺は反対した。
だが賛成多数でな。お前がヒーロー殺しと対峙した時の評価が決定打になって、編入の話が進んだ。
だが、お前は断ったな。
「私では力不足です」といったと報告ではあがってる。
正しい判断だと思った。
軽い気持ちで目指していい仕事じゃない」