第44章 アバウトミー
勝己がまた少し、私の中で大きくなった
身体中の神経が、勝己を感じるために作動しているみたいな感覚だった。
またジワリ…涙が浮かんで頬を伝っていく
「ーーーーずっと…テメェとこうしたかった」
耳の裏で、狼が喉を鳴らす様な声が聞こえて、お腹の中の圧迫感が増した
『ぅあ…また、おっきく…♡』
「好きだ……
ずっと……ちゃんと…言えねぇで……」
勝己はそこまで言ったあと、頬を濡らす涙を舐めとってくれた。
「ゴメン」って言われた気がした……
そんなこと、勝己が言うはずないのにね
でも、『いいよ…勝己…』って、返すと
勝己はいつもより少しだけ細い腕で、いつもみたいに強く抱き締めて、無茶苦茶に一番奥の奥を突いてきた
『あ゛♡♡だ…め奥…!…入って』
「あ?…ッたりめーだろうが…セックスしてんだから」
『ッ♡ハァ…♡うっ♡…せっくす…して…してる…
かつきとぉ…♡♡あァっ』
「あぁ…っ…テメェを抱いてんのは俺だ…
半分野郎でも、金髪野郎でもねぇ…
ちゃんと俺を見ろ…バカ女」
『ぅんっ♡ん♡かつき、♡かつき♡かつき…イク…♡
いっちゃう…怖いよぉ…やだ、飛んじゃあ…♡ぁあ♡』
ぶわぁあって…体の奥から熱が競り上がっていく感覚。
徐々に体を包んでいって、ふわふわした快楽の中で
勝己がくれるキスを何度も何度も…受け入れて
(あ……紅い………)
眼が合うだけで、心臓を焼け焦げさせる…その紅……
すごく綺麗