第44章 アバウトミー
腰骨に響くほど突かれて、寧々は背筋を反らせた。
爪の先がシーツを引っ掻く
何かにすがっていないと、浮き立ちそうな思いで掴まれるものを探した。
爆豪は、寧々をひっくり返すと、自分の上に寧々を座らせベッド脇の壁に押し付けた
爆豪の足に開けられた股は閉じようと抵抗しても、開かれたままで
握られた両腕は頭元高く壁に貼り付けられたように押し込まれる
『や…かつ…き…!これ…ゃうっ♡』
爆豪は寧々の首筋に後ろから熱い息をかけながら腰を突き上げた
逃げ場などどこにもなく、快楽に処刑されている様に
寧々は小さく悲鳴をあげながら啼いた
『ぁッ♡む、り…♡も、イケない…♡壊れる、こわれちゃ♡ぁ』
「壊れねぇんじゃねぇのかよ…
テメェが煽ったんだろバァカ♡」
『ひぅ♡ぁ♡や…♡ムリ…♡かつき…、かつきぃ♡』
何度も泣き声で呼ばれて、その度に爆豪は「ん」とか「あぁ」とか返事を返した。
寧々の頬は快楽による涙で濡れ、目元はとろとろに蕩けきっている
「…その面、もっと見せろ」
『やだッ…みな♡見ないで…♡』
顎を引き寄せられ、舌が絡みながら腰を引くとヌポヌポ音がたった
爆豪は、2人の接続部を眺めながら腰を打つ
白い泡立ちが、腰が当たる度に弾けて、引くたびにまた泡立った
「スッゲェことになってんな…ココ」
軽く笑いながら耳の軟骨を噛むと、寧々はビクビクっと体を震わせて果てる。
もう何度目かわからないほどの絶頂に
寧々の瞳の焦点は合わなくなってきてしまっていた