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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第42章 コンビニエントフォーミー5






「寧々ー?出かけたよー」


「は?」


土曜の昼少し過ぎ。
爆豪はC組寮まえで口を開けて目を丸くする。




「確か…轟くんと物間くんと出かけたかな」



「は!?!?」



さらに目を大きく開け過ぎて、今度は若干充血している。

無理もない。昨日あんな告白を…一世一代の告白をした後に
恋人(物間)と恋敵(轟)と出かけられては立場がないだろう。
そう思ったゆきは「幼馴染のお別れ会らしいよ。」と付け加えてあげた。

「轟くんと物間くんは知り合いらしいから
それで3人で出かけただけだよ

それにしても、絶対昨日くると思ってたのに…
なんで来なかったの?」


「んなもん…夜中に女の部屋に突然尋ねれるかよ」


礼儀知らずだろうが、と噛み付く爆豪にゆきは
「高校生の君はガンガン夜中に尋ねてきてたけどねぇー」
と半笑う。




「日曜の夜には帰ってくると思うからさ」
ゆきはヒラヒラと手を振ると寮に戻って行く。


爆豪はケッと唾を吐き自室へ戻った。
共通スペースにはクラスメイト達が集まってテレビを見ながら雑談をしたり、勉強をしている。


そのすぐ側を通過して、爆豪はエレベーターに向かったのだが
切島がソファーから爆豪に呼びかけた。

「な、爆豪もトランプしようぜ」

「しねぇ」




爆豪は開いたエレベーターに乗り込もうと1歩進んだのだが


テレビから流れるニュース音声に、その足が止まった。








ゆっくりと振り返った爆豪の表情は、何とも形容しがたかった。




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