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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第42章 コンビニエントフォーミー5




全授業を終えて、急いで荷物をカバンに詰める寧々の手を心操が掴む。


『心操くん…話なら後で、寮で聞くから…』

怖いのか、上目遣いに恐る恐る言う寧々に心操は首を振る。
「今聞け」

『……』
時折、教室の入り口をチラリと見るのは、爆豪を警戒してのことだろう。
そう踏んだ心操はゆっくり口を開くと
なるべく大きめな声で話した。


「もし、爆豪が
口付の事、好きだって言ったら認めるのか?」




「は?」


気の抜けた声を出したのは、寧々ではない。
周りでコトを見守っていたクラスメイトでもない。

今まさに教室に入ってきた、爆豪勝己だ。



しばらくポカンと口を開けていたが、心操に歩み寄り、寧々を掴んでいる手を振りほどく。


心操は、爆豪を重そうな目で見つめながら挑発した

「言えよ、爆豪
寧々に本当の気持ち」

「だからテメェは昨日からなに言ってんだ!いい加減殺すぞ!」




心操は、意地悪く口角を釣り上げ
喉を鳴らして笑う。



「だから、言えって」


斜め上に持ち上げられた視線が緩く爆豪を縛ると

爆豪の瞳からは光が消え、文字通り大人しくなってしまう。

「っーーーー…」

「なかなか強情だな…

爆豪、寧々のことをどう思ってる?
自分の口で本音を言えよ。」


『心操くん…』


心操を止めようと、寧々が動くが、友人たちに止められた






「俺は…」

心操の洗脳に抗おうとしているのか、眉をひそめる爆豪。
奇しくも、いつもの表情と重なってしまい、個性にかかっていないのではないかと思えてくる。

続く言葉に皆、耳を潜めた





悔しそうに、爆豪は口を開くと
























「愛してる」















そう吐き捨てた。

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