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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第41章 コンビニエントフォーミー4




『うーん、ちょっと眠いかも』
帰ってきた言葉は、その一文で
(そんなことは分かってるって)と心の中で呟く。
俺が聞きたいのはそんな事じゃなくて、なんでそんなに眠そうなのかってことだ。
まぁ…原因は轟とか爆豪なんだろうけど。






隣の席のこの女は、見てて飽きない。


ニヤニヤしてたり、ソワソワしてたり、笑ってたり、凹んでたり、悩んでたり、今日みたいにぐったりしたり。
わかりやすいと思う

というより、こいつの周りのヤツらみんなわかりやすい
轟も爆豪なんかは、かなりわかりやすい



のに、寧々はいつも悩んでる
相手の気持ちがわからないって、悩んでる



ほら、昼休憩になった途端ドアのところで唸ってる爆豪
思いっきり寧々にガンを飛ばしている


好きで堪らねえってのを目つきの悪さで隠そうと必死だ

けど、寧々はビクついてる
(私何か怒らせるようなコトしたかな?)とかって見当違いのこと考えたんだろうな


あ…分かんなかったから聞きにいってる、本当に鈍感だな…


『爆豪くん…どうかした?』

「あ?どうもしねーわカス
口説き殺すって言っただろうが、顔貸せ」

アゴを突き出して食ってかかる爆豪、寧々は少しオロオロした後、弁当箱を持って教室を出て行った。
でも、教室を出る直前に寧々は、ハタと立ち止まって席に帰ってくる。


そして、おにぎりをカバンからふたつ取り出してまた出口で律儀に待つ爆豪の元に帰っていった。



「んなに食うのかよ」


『あ、ちがくて…これ朝ごはんに食べれなかったから
私おにぎり食べるし、お弁当は爆豪くんに食べて欲しいなって

ほら、今から購買ってすごく混むし…』


寧々がのほほんと、いつもの口調で話すと


爆豪の頭から湯気が立った
プシューーーーーと音がなりそうな、そんなくらいに




「死ね!!!いらねーわ!ボケ!カス!バカが!!」

『えぇ、でもお腹すくよ?午後の実技演習見学でも、お腹なるよ?』

誰がどう聞いても、「スキ」と言ってる様にしか聞こえない罵倒を吐きながら、踵を返して廊下をズカズカ進んで行く爆豪を
的外れなことを言いながら寧々が追いかけて行く









なんだろうな…
イライラとするよ、本当に…
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