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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第41章 コンビニエントフォーミー4





『なに言って…!』

寧々は顔を赤くして口をパクパク開閉させた


「付き合ってんならできんだろうが
証拠見せてみろや」


腕組みをして睨みつけてくる男は、半分以上この2人が恋人でないと踏んでいる。



その余裕さに、物間はイラつきを覚え
「いいよ」

と答えて寧々の腰を抱き寄せた。


『ちょ、お兄……』


物間はそっと近づけた唇を、寧々の耳たぶに触れさせると
「名前…呼ばないと疑われるよ?」と甘く囁く。

ちらりと爆豪の方を見れば、確かに疑いきった視線を送られているし…


『寧人…ほんとにしたりしないでしょ?
…その、爆豪くんの前だし』

寧々は爆豪が聞いているのを気にして、表向きな理由で止めてみるが
物間は、ニッコリといつもの笑顔を浮かべる。
だがその頬はいつもの血色のないうすい肌色ではなく。
ほんのりと桃色にそまっている。




「いいじゃないか

キスくらい。僕たち、の仲なんだから」




『私たちの…仲……?』

寧々の瞳がゆらりと揺れた。



「うん…そうだろ?僕たちなんだから、大丈夫」



『そう…だよね……』




「そう、、、イイコだね」

ゆっくりと瞼を閉じる寧々に物間はトクン、トクンと鼓動を早めた
もちろん、寧々は家族の愛情表現としてのキスを受け入れるつもりで
それは小学生ごろまで、物間が寧々にし続けていたような、無邪気な愛情表現だと思っている。





だが、寧々の頬に添えた物間の指先は震え
心臓は身体中に物凄い勢いで血を流している。

寧々が思っているような、生易しい愛情ではない。
もっと重くて艶めかしい



熱い息が寧々にかかって

形の少し似た2つの唇が重なった







最初は…重なっているだけのキスが、物間によって
徐々に角度を変え深いものへと変わっていく。


(ーーお兄ちゃん?…)

『ん…ちょ…ふッ』

離れようとしても物間に食べられるようなキスをされて
寧々はギュウッと目を瞑ったままただされるがままになってしまい









のだが突然、唇が離れて、恐る恐る目を開いた






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