第40章 コンビニエントフォーミー3
「『うん、違う』」
ドヤ顔で答えた爆豪にいいすてると
「あ゛ぁ゛!?」
とあからさまに怒った声で爆豪は叫んだ。
(よかった…外見が似てなくて)
寧々は生まれて初めて、兄に似ていない目と髪の色をよろこんだ。
同じ学年で「お兄ちゃん」と読んでいれば確かに双子の兄妹ということになるのだろうが
双子には絶対見えないこの二人、ならば「幼馴染」という選択も頷ける。
幼少期は半年も違えばお兄ちゃんと呼ぶこともあるのだから。
その的外れて、爆豪は
じゃあ…!と二人を睨みつける。
「何度も言ってるだろ?オレと寧々は恋人同士だって
往生際がわるいなぁ」
物間は調子を取り戻して嫌味を吐く。
『……』
その嫌味に悪態を返すわけでもない爆豪に寧々は不安を覚えた。
その爆豪が、ゆっくりと口を開くと
「てめぇらが、恋人同士だって言い張んなら……」
と、落ち着いた声で静かに言う。
「今すぐここで、お前ら
キスしてみせろ」