第4章 フィールミー
「だからね、爆豪くんも寧々の事が好きなんだって」
『ええええ!』
「それ気づいてないの、寧々だけだからね(笑)」
「私達が言うのは野暮だけど…
あそこまでアピールしてて気づかれないのも酷だよー?」
だいたいさ、とゆきがたこ焼きを口にほおりこみながら言う
「オレのモノにするーって言われて、どう解釈してたの?」
『え…そのままの意味
奴隷にされるのかなって…』
「マジか」
『マジだよ!だって勝己くんって王様って感じじゃん…
だから、奴隷って言葉が当てはまりすぎるよ!』
「まぁ…それは納得」
『好きって言われたことないし、それはないと思う』
「そんなもんかねぇ」
「まぁ私達が口出せるのはここまでだもんね」
『にしても…さっきの中継ママ見てるかもなぁ』
はぁ…とため息をついていると
スマホがブルブルと震えた
焦凍くんからLINEだ
轟 【リクリエーション出るのか?】
【ううん、出ないよ】寧々
轟 【そうか、ならリクリエーションになったら
会場裏の森に来てくれるか】
【うん!わかった】寧々
轟 【ありがとう、じゃあまた】
【またねʕ•ᴥ•ʔ】寧々
『みんなはリクリエーション出る?』
スマホを収めながら尋ねる
「私は出ないかなー」とさきちゃん
「私は出てみる!」とゆき
『そっか!私は出ないかな
ちょっと行くところあるし』
(焦凍くん、どうしたんだろ?リクリエーションでないのかな)
わたしは冷たくなった最後のたこ焼きを口にほおりこんだ