第40章 コンビニエントフォーミー3
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『はい?』
いつもよりは小さいが、それでも寧々よりも身長の高い学ランに、寧々は首をかしげた
「だ!か!ら!」
何度も言わせんじゃねぇ!!!と叫ぶと、ただでさえ集まってきていた視線がさらに増える
「テメェのことは好きじゃねぇが
あいつらに負けてんのはムカムカすんだよ!!!
あと四日!テメェのこと口説き殺してやっから覚悟しろや」
寧々はバチン!!!と音を立てて両手で顔を覆った。
『無理』
「あ?何が無理なんだ、テメェ俺のことが好きなんだろうが
さっさと選べやカス」
なんて酷い口説き言葉なんだろう
それなのに赤くなる顔と隠しきれない耳元の熱。
爆豪は時計を確認すると、もう直ぐ鳴るであろうチャイムに舌打ちをして
「次来るまでに返事考えとけアホ女」
両手で未だ顔わや隠したままの寧々は
そのままゆっくりと振り向いて、慰めに来たさきとゆきに抱きしめられながら悶絶した。
(どうやったらそうなるの????!!!!!)
確かに伝えたはずだ。
「テメェ、金髪野郎と付き合ってんのか?」と聞かれ
『うん、付き合ってるよ』と答えたはずだ。
それなのに…
爆豪くんは、さして驚く様子も見せず
だけれど悔しげにガルルと喉を鳴らすと
「なら奪ってやるよ」
などと言い始めたのだった
『無理…もうやだ…』
近くで男子が爆豪くんの真似をして「口説き殺してやっから覚悟しろ!」だってよ!カッケーなおい!なんて言いながら茶化して来る。
「やめなよ!寧々が恥ずか死んじゃうじゃん!」
ゆきも諌めてくれるが、声が笑ってる…ひどいや