第37章 ファイトミー
『ぁっ♡あ♡ん♡うぁ…♡』
力の入らなくなった指の合間から声が漏れて
聴覚さえも絶頂へと導いてくる。
手の中にはグチャグチャになった制服
簡素なベッドが軋む音がした。
ギシギシ、壊れそうなほど音をあげている。
舌を結びあって
寧々はだらしなく声を上げた
『あ、はぁ…♡も、や…とけちゃァ、とけちゃうよ』
ぱちゅん、ぱちゅんと鳴っているそこは
もうとっくに溶けきっているのに
これ以上形をなくしてしまったらそこに何が残るのだろうか。
こちらを見つめる瞳の下に浮かぶクマを指でなぞる。
この人にはこんなものは似合わないなと、ぼんやり思った
「なぁ…寧々…
もう俺から離れねぇで欲しいんだ」
『…ぁ……ん…ふぁ』
とんとんとん、と奥を突き上げながら轟は甘えたように喉元に唇を重ねてねだる。
「寧々が居ねぇと…俺はダメになる」
『そ…んな…』
寧々の表情は困ったように緩んだ。
そんな表情に、まだ答えを急ぎすぎたと胸が軋む。
轟は寧々の体をくるりと返して膝をつかせると
四つ這いになった寧々の体に深く男根を刺した。
『あぁ♡』
突くことに膝がガクガクと震えて
喉元が反り返る。
気持ちいい、きもちいい、キモチイイ
『だめ、焦凍…!
わたし、イクの♡イッちゃうの♡
あ゛♡』
「俺はもっと繋がっていてぇ…
動かねぇほうがいいか?」
轟は急に腰を降るのをやめて奥に差し込んだままグリグリ押し付けてくる
『うそ…やぁ、やだ
イキたいの、お願い
もっとパンパンってして』
「っ…!それ…っあ、く」
轟は顔を顰めて、寧々の上に覆いかぶさると
要望通りに抱きしめた細い腰の中身を夢中でかき混ぜた。
体の芯を焦がすような旋律の後に
轟の腕の中で、ビクビクと震える
『しょ…と…』
と、枯れた声が自分の名前を呼ぶのを聞きながら
轟はまぶたを重く閉じた。