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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第3章 キャッチミー




〜轟side〜

爆豪がおおやけに寧々は自分のものだとアピールしていた

本気なんだ、あいつも


俺はこの体育祭で
やらないといけない事が二つある


まず緑谷に勝つこと、クソ親父の個性を使わずに
オールマイトのたぶん隠し子の緑谷に勝てば…
あいつが間違っていたって証明できる


そして一位になる事
半冷の個性だけ使って、一位になる

愛を知らないあいつの個性を使って一位になっても意味がない

一位になって、寧々にもう1度告白する

無理やり、一位になったら付き合ってくれと約束してしまったが

寧々の事だ、約束だから守ってくれようとするだろう

でもそれは俺を好きになってくれてからでいい



だから、こんなところで、負けるわけにはいかない



「悪いな」

一応申し開きをして、全面冷凍する

足を氷で固定して、動けないように


「俺は1位にならないといけないんだ」

寧々のために、自分のために



「半分野郎!!」
後ろから爆豪の声が聞こえる


そうだよなお前も一位にしがみついてる


でも


寧々は渡せない



寧々に初めて出会った時のことは、絶対に忘れることはないだろう

メディアが学内に乱入した混乱の日

母親に愛されず、父親にも道具のように育てられ

愛情を知らない俺が
胸の中にすっぽり収まる寧々に対して

初めて暖かい何かを心に感じた


それはどんどん大きくなり、これが恋だと気づくのにあまり時間はかからなかった



父親に対する復讐
それしかなかった俺に、寧々への思いが生まれたんだ


こうして、戦っている時も、走っていても
寧々のことを考えてしまう


綱を滑るように渡りながら、空を見上げた



少し進むと地雷ゾーンになり、



明らかに速度が落ちてしまう



すると、大きな爆音とともに
爆豪が文字通り飛んできた



「テメェ!宣戦布告する相手
間違ってんじゃねぇ!!!!」


戦闘を仕掛けてくる

「寧々は渡さねぇ!」

爆豪が叫ぶ

「俺もお前に渡す気は無い」


走りながら攻撃を続ける


その時、後ろで大爆発が起き、足が止まる





立ち上る爆煙の中から、




緑谷が飛び出してきた




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