第35章 シェイクミー
保健室から出てきた彼に抱きつくと
少しもバランスを崩すことなく抱きしめてくれる
「どうした」
『…勝己…私、分からない…』
廊下のど真ん中だったとしても、今日は土曜日だ
扉の向こうにはリカバリーがいるのだろうけれど
そんなことも気にする余裕もなく、唇を押し付けると
勝己は戸惑ったように口を開けたけれど
お構い無しに舌を絡める
「ちょ…まて!どうし…ん」
息をするのも惜しいとでも言うように貪ってくる寧々の体を無理やり離す
爆豪は寧々を見て驚いた
ボロボロとこぼれ落ちる涙が頬を伝う
『欲しい…勝己…』
寧々が呟くと同時に、廊下の端から人が来る気がして
すぐそばの教室に身を顰める
教室の扉に押し付けられて
小さな体が必死に縋り付いてくる
腹のあたりに当たる柔らかな胸にお手軽に欲情するが、
それよりもさっきの涙の理由が知りたかった
それなのに
『勝己…しよ?』
小さな手が、そっと陰部を撫でる
少しだけ硬くなっているそこは、寧々の手が触れたことによって
徐々に硬くなっていった
スルスルと寧々が体を密着させたまま下に降りる
「な……」
ズボン越しに男根に鼻を押し当て、唇で甘く挟んできた
「まてっ…寮にもどってから…」
『やだ』
歯で噛んだジッパーをゆっくり下ろすと
中からぶるん!と音を立てて反り返った男根が出る
寧々は裏筋に鼻をあてて匂いを嗅いだ
『勝己の…匂いする…♡』
いたずらっぽく笑ってチラリと舌を出すと
まるで見せつけるように舐め始めた
「っ…ぁ…おま…」
ちゅぼちゅぼ口をすぼめて柔らかな口内が陰茎をしごく
溶けそうになる腰をドアに押し付けたまま
夢中になって寧々の髪を掴んだ
寧々 は上目遣いにこちらの様子を伺うけれど
口を休めることはしない
『ひもひい…?』
「っ…気持ちいいに決まってんだろ…」
返事をすると、寧々は嬉しそうに喉を鳴らす
最近のこいつはおかしい
こんな空き教室で求めてくるような性格じゃないはずなのに
それなのに嬉しくてたまらなくなる
寧々に求められていることが純粋に嬉しいのだ。