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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第33章 トラップミー






『…もしもし』

だるい体を起こして、スマートフォンを耳に当てる

「寧々?」


その声に一気に眠気が覚めて
隣で眠る焦凍に目を向ける

満ち足りた顔で眠る男から目を逸らし

『待って』と呟き服を着てから廊下に出た








『…アラタ』

声の主の名前を呼ぶと、男は
「もう寝てたの?早いね」と軽く笑う

耳から離して画面を見ると、時刻は24時の少し前だった


『結構な夜だと思うけど…』


「そうかな、
寝てたとこゴメンね

ちょっと話せる?」


寧々は一度、轟の部屋のドアを見つめて
『いいよ』
と短く返事をするとエレベーターに乗り込む




「この間は大丈夫だった?
二人から、嫉妬が雨あられのように降り注いだんじゃない?」

『分かっててやったくせに』


「おや、心外だな」

おどけた声を出してみせる煙火に
寧々はため息をつきながら自室のドアを開けた


『…それで、何のよう?』




「んー?
いや、そろそろ俺とやり直す気になったかなーって」


なんだ、いつもの軽口か、と半分聞き流すが
次な言葉で、寧々の心は大きく揺さぶられることとなる









「だって…ヒーローの彼女なんて、

寧々には荷が重いだろ?」









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