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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第32章 カースミー



求められるがままに受け入れるのは
簡単だ

今まで私はそうやって逃げて生きてきたんだから
逆に、受け入れる以外の方法をしらないのかもしれない

焦凍の部屋の布団の上で
唇を重ね合いながら思う

すると、暖かかった唇が離れて
どうしたのかと思って目を開けると
焦凍がじっと私を見つめていた


『どうしたの…?』


「何か、別の事考えてねぇか?」

ギクリとして、瞬きをする
なんでバレてしまったのだろう


『ごめん…ちょっと、上の空だったかも…』

申し訳なくて、脱がされかけていた服をぎゅっと握る

「保健室から浮かねぇ顔してる」

『そう…かな?』

確信を突かれて言葉がどもってしまって…
すると、焦凍が耳を甘く噛んできた


「…俺の事だけ、考えてくれ
今だけでいいから」



『…焦凍』

その言葉が心を満たしてくれる
本当に、私は単純だ

すぐに何も考えられなくなるような快感が体を走る



「最近…」

焦凍の声に、強く瞑っていた瞼をうっすら開ける
月夜に映る彼はとても嬉しそうに微笑んで


「寧々の良いところが分かってきた」


『っ…/////』


爽やかにそんなことを言ってのけると
赤面する私に深い口付けを落として
宣告通りに、私の良いところばかりを嬲ってくる



『ぁ…や…そこ…』

「分かってる、ここが好きだよな」


『そ、じゃなくっ…てぇ』


そうなんだけど、そうじゃない

恥ずかしくて気持ちが良くて、
やめて欲しいのに腰が浮き上がって、
体はもっともっととオネダリをつづけてしまう

『はぁ…ぁっ♡』


気持ちよすぎて涙が出て
それを唇ですくい上げてくれる
陶酔した頭でぼんやりとさっき考えていた続きを
考えようとしたけれど

無理、気持ちがいい

気持ちのいいことしか考えたくない

焦凍が、勝己が、私のことが好きって言ってくれるなら

彼らの愛に甘えちゃえばいいじゃない
って、脳みその中の誰かが言っている


そうなのかな
このまま甘えて、ただ望まれるがままに
愛されて、愛して

もうぐちゃぐちゃになっちゃえばいいのかな






あぁ…気持ちがいい
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