第3章 キャッチミー
そして体育祭当日
『ふへー…なんかテレビとかやっぱたくさん来てるねぇ…』
「だねだねー♪」
さきちゃんは嬉しそうにテレビカメラに手を振る
『ってかさ、うちの学校の体操服ってピッタリしすぎだよね…』
そう言う寧々を見ると、確かに女の子らしい形のいい膨らみと細い腰周り、キュッと上がったヒップの形が体操着で惜しみなく見えてしまっていた
「なんかさ、寧々よりヒーロー科の八百万さん?のほうがオッパイおおきいのに…
寧々の方が…なんてゆーか
エロい体してるよね(笑)」
さきちゃんがマジマジと見ながら言ってくる
「着痩せするタイプ?だから制服だと気づかないけど、
体操服はヤバイ事なるよね」
ゆきが付け加えて言った
『そんなことないって』
でも、実際お尻にパンツがくい込んでて恥ずかしいんだよね…
なんて思っていると、入場ゲート前にA組の人たちも集まり始めていた
「あ、寧々ちゃーん!」
麗日さんが大きく手を振ってくる
『麗日さん!』
嬉しくなって駆け寄ると
『1-A組大注目だね!
雄英体育祭、生で見れるの楽しみ!』
「寧々ちゃんも出るんやんー
私もスカウト取れるように頑張る!」
『頑張ってね!』
麗日ちゃんと両手を繋いで、ぴょんぴょんと跳ねた
「ぐっはぁ!!」
近くにいた峰田くんが、鼻血を吹き出してぶっ倒れる
え?熱中症?
「おい、爆豪!寧々ちゃんやばいって…
あれは18禁だって!」
切島君が、叫んでる
勝己くんが真っ赤な顔して、ズカズカとこっちに向かってくる
なんで怒ってるの!?
で、なんでジャージの上着脱ぎ始めるの?!
ガバっ!と勝己くんが自分のジャージで私を包む
強いニトロの香りにクラクラした
「寧々!お前もっと隠せ!」
『ええええ!その言葉、思いっきり返すよ!』
目のやり場に困る!だって目の前には上半身裸の勝己くん
うわー鍛えてていい体…じゃなくて!
目をぎゅっと瞑る
『勝己くん、ちゃんと上着てよー!』
「爆豪、気持ちはわかるが、上半身裸じゃ体育祭出れねーぞ!」
上鳴くんが諭してくれる
『そうだよぉ…もう始まっちゃうし離して?』
おずおずと、勝己くんの事を覗き込んで頼むと
「//////」
さらに顔を赤くして抱きしめてきた
『!?』
その時