第31章 ハッシュミー
『勝己の触り方…えっちだから…』
「寧々が感じやすいだけだろ」
耳の上の方を噛まれると
体がピリピリする
脱がせると、色は少し薄くなっているが
やっぱりまだそこらかしこに噛み跡が残っていた
横たわる寧々の上で腕をつく
自分の陰が落ちて寧々を覆うと
全部自分の物なような錯覚を覚えた
『っ…あ』
鎖骨の上に口づけをして
柔らかな胸の硬くなった先端を両手で摘む
甘いため息が髪を擽った
「声、抑えんな」
『だって…』
チラッと壁を見る
壁は薄くないが、大きな声を出せば確かに聞こえてしまうだろう
爆豪は少し考えた後、
布団を頭からかぶって
寧々を包み込んだ
「これでちったぁマシだろ」
話し声が少し響いて、不思議な感覚だ
『なんだか、子供の頃の秘密基地みたいだね』
真っ暗闇で相手のシルエットだけじゃなく
自分の輪郭までわからない
「ガキはこんな事しねぇだろ」
『あ…や…勝己』
クリトリスを撫でられると
条件反射のようにドロドロに濡れてきてしまう
触られている部分も、触っている部分も
どこまでが自分で、どこからが勝己なのかわからない
この闇の中で溶けて一緒になってしまうのだろうか
『んぁあ゛♡そこ…やぁ…』
「やじゃねぇだろ
こんなにデカくしやがって」
『いわ…ないでぇ…』
息で湿度が上がって行く布団の中で
寧々の愛液が指に絡む音が響く
「挿入れる…」
耳元でそっと言われると
ぎゅう…と膣内が締まった
ゆっくりと入ってくる勝己、
中に入りきったら本当にひとつになって
触れている部分全部の輪郭が曖昧になる
突かれる度に亀頭冠が肉壁を刺激して
気持ちがいい
でももっと気持ちがいいのは
時々聞こえる勝己の吐息
『かつき…すご、い…』
「そうかよ、
なら、せいぜい俺の下でイき死ね」
本当に死にそうだ
暑くて頭はぼーっとするし
酸素が足りてない
『んんっ♡あっ』
狭い空間で、勝己の匂いに包まれて
全身をマーキングされてるみたいだ
『も…ダメ、イッちゃう』