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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第30章 ミーンミー


『なんで…それ…』


「寧々、見ないうちにすごい有名人になってんだもん
すぐYouTubeに上がってた体育祭の中継見たよ
揃いも揃って、火系なのが寧々らしいねぇ」

ククク…と肩を震わせて笑う
ちなみに、煙火も火系の個性だ。

「まだ探してんの…?
あの運命の人ってやつをさ」


バカにしたように微笑んで
寧々の頬に触れる煙火

止めに入ろうとする物間をジェスチャーで止めると
寧々はしっかりと煙火を見つめた


『もう…探してない』

「ありゃ、やっと諦めた?」
『見つかったの』


少し食い気味に答えると
煙火は一瞬目を大きくしたが、頬に触れている手で寧々の髪を一房取り耳にかける

「へー、よかったじゃん
まさか、あの2人のどっちかなの?」


『うん…勝己
勝己もね、私のこと探してくれてたんだ』
嬉しそうに頬を赤らめる寧々


「じゃあ、好きな人ってのは
その爆豪勝己?」


『………あ、うん…そう』

煙火の問に、若干の間を持って答える


「ふーん」

煙火の深い茶色の瞳が揺れる
そして、耳元に口を近づけ

「嘘ついてる」
と囁いた


『な……』

「寧々って子供の頃から、
隠し事がある時
耳が赤くなるんだよね」

寧々はパッと耳を押さえて
顔を赤くする


『っ……
でも…嘘じゃない…』

「じゃあ、その耳の付け根に付いてるキスマークも
爆豪勝己が付けたの?」


『!』

ハイネックでは隠しきれなかったのか
多分それは、轟が付けたものだ、と寧々は思ったが
変に答えても良くないと口を紡ぐ

返事をしないことを返事と受け取った煙火

「へぇ…

俺にはキスもさせてくれなかったのに…
えらくビッチになったもんだね」

「それ以上言うと許さないよ」

さすがの物間も我慢の限界だったようで、
煙火を睨みつけた


「はいはい、お兄ちゃん」

煙火は両手を上げて降参のポーズをとると
またソファーに沈み込む



「で、いつ向こうに帰るんだよ」

「帰ってきたばっかの幼馴染にひどいなぁ
俺、1ヶ月くらい日本にいるから♡」


『え?』


「だから、しばらくよろしくな
寧人、寧々♡」



歯を見せて笑う煙火に
物間と寧々は顔を合わせて不安な表情を見せた
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