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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第30章 ミーンミー








「姫♡お邪魔してるよ」

『………アラタ』


ロビーに入った途端、ソファーの上に嫌な顔を見つけて
私は顔を顰める


目の前に居るのは、煙火アラタ
幼馴染で、…いちおう元カレだ



ニコニコと両手を広げてジリジリ近づいてくるアラタに
寧々は後ずさりする


物間は、二人の間に割って入り、寧々を守るように抱きしめた

「なんで煙火がここにいるのかなぁ?」

どす黒いオーラを放つ兄の腕の中で、寧々も同じ疑問に首をかしげる

目の前の男は高校進学する際に、オーストラリアに行ったはずだ。
茶褐色にうっすら焼けた肌が眩しい


「なにって、俺のお姫様に会いにきただけだよ」

煙火は物間を押しのけて寧々の手を握ると
にっこりと笑う


「ね、やっぱり海外の女もつまんねぇの
寧々、俺とヨリ戻そうよ」



寧々の片手は、煙火の両手にガッチリ掴まれ
離そうにも全くビクともしない。


「はぁ!?何がヨリ戻す、だよ
寧々がお前と付き合ってたのは、
無理矢理でしかたなくだろ」



兄の言う通り、煙火と付き合ったのはほぼ無理矢理と言う感じで

「俺と付き合おう」と言われ、お断りしたはずの翌日
学校へ着くと


「俺、寧々と付き合うことになりましたー!」
とクラス全員の前で強引に肩を抱かれ、
みんなの祝福ムード押し切られて付き合うことに…

「ちがう」と言っても、「照れなくて良いよー」なんて言われてしまう始末だ。

ちなみにこの時、もう兄とは学校が離れてしまっていたので
物間は寧々を助けることができなかったのである。


寧々はどうにか握られた手を離す

『わ…私、好きな人が居るから』



「へぇ…あの雄英体育祭の男?
どっち?爆豪勝己?轟焦凍?」


寧々は大きく目を見開いた
なんで海外にいたはずの煙火がそこまで知って居るのだろう




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