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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第28章 シーミー



細いのに、しっかりと付いた筋肉
寧々は轟の腕橈骨筋…
つまり肘から下の腕の筋肉が好きだった

いつも抱かれる時に筋張った腕が色っぽいと思ってしまう

なぜか、セーターを脱いだまま微動だにしない轟に
寧々は首をかしげる


『…服、着ないの?』

「寧々が脱げっていったんだろ」


轟の腕が、寧々の腕を掴み
優しく引き寄せる

『いや…たしかに着替えてっていったけど

なにか着ないの?』

「着たままするほうが好きなのか?」

『それはちがう…』


何度も見ていると言うのに
何でこんなに毎回照れてしまうのか
暖かい胸元に抱かれて心臓はすぐに早なる


『明日、仮免講習なんだよね?』


「あぁ、だからあんまり激しくは抱いてやれねぇ」

『!?』


轟がそんなことを言うと思わなかった寧々は
轟の顔を見つめて口をパクパクとさせてしまう


トンデモ発言をした後だと言うのに、天然プリンスは
どうかしたか?と首をかしげて
寧々のふわふわのセーターとスカートの合間に指を入れ
そして、じゃれる猫のように首筋にサラサラの髪を擦り付け
細い腹をなぞるように触れた


『や…いきなり…』

寧々が吐息交じりにそう言うと
指が止まり、首筋を這っていた唇も離れる

そして、二色の瞳が寧々の瞳と絡むと
喉を鳴らすような声で


「シてぇ…ダメか?」

と呟いた




たしかに、イキナリは嫌だと言ったけれど

こうしてあらためて言われると、それもそれで困る

寧々は、なんと答えたらいいのかわからなくなり
恥ずかしさから、ぎゅっと目を瞑ると
返事の代わりに、轟の唇にチュッと触れるだけのキスをした



そうくると思っていなかった轟は
目を大きく見開いて赤面する寧々をしばし見つめた後、
勢いよく布団に押し倒し

深く舌を絡ませる


「…やっぱり、お前としか関わりたくねぇ…


他の女なんか見たくねぇ」



『っあ…焦凍…』


セーターのなかでもぞもぞと動く手は、寧々の胸を揉みしだいている

指の形に沈んでいく柔らかな肉を
轟は夢中になって愛撫した
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