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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第26章 アライブトゥーミー




その二日後には、轟の手元に黒のタートルネックが3着ほど届いていた。

前、切島が「Amazonには何でもある」と言っていたが
こんなに早く手に入るとは…



あいにく部屋に姿見は置いていないので、サイズを合わせるために着てみると、思っていたよりピッタリとした形のセーターだった

鏡で見てみようと思い、1階に降りると
たまたま寧々に出くわして驚く


寧々は爆豪に借りた服を
洗濯してドアノブにかけて帰ろうと思っていたところだった



「寧々…」

『焦凍、こんにちは』


この日、寧々が着ていた私服は
デコルテが綺麗にあいた薄紫のワンピース
袖の部分にビジューがあしらわれている清楚な出で立ち


寧々が着てたら、どんな服装でも1番好きだなと
轟は思う

野に咲くスミレのような可憐な姿に胸がときめくが…



一方、寧々も、轟の姿に戸惑っていた

いつも白のVネックに何かを羽織っているスタイルが多い中で
今日の轟は、まさか先日話題にあがったばかりの自分の好みの服装


しかもあまりに似合っている事から、寧々は上手く轟を直視出来ずに視線を泳がせる


「寧々?どうかしたか?」

真っ赤になって俯く寧々の顔を、轟がのぞき込むと
『ひぅっ!』と小さく跳ねて、更に顔を赤くした

「風邪じゃねぇか?顔赤いし、体温たけぇな」

そう言って触れた額に冷気を送る


『や、ダイジョウブ!へーき!』

「大丈夫じゃねぇだろ
すげぇ熱いぞ」

轟はあくまで心配しているのだが、

まさか原因が自分だと思っていない




寧々はといえば、
セーターの上からでもわかる、轟の綺麗に付いた筋肉や厚い胸板

そして、黒いからこそ際立つ肌の白さにクラクラしてしまっている



『ホント、ダイジョウブ…なの

あの…、焦凍がかっこよすぎて…こうなってるだけ…だから』

軽くパニックで目を回しながら寧々が言うと、
轟は目を大きく開いた


そんな事を寧々から言われたのは初めてで、今度は轟の方の頬が熱くなってしまう



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