第25章 ボザリングミー
火照る頬に手を当てて、エレベータに乗り込み
一階を押した
のに、すぐ下の階でエレベーターの扉が開き
『!?』
目の前に現れたのは勝己
「寧々なんで、お前…」
と、そこまで言ったところで勝己の頬が一気に赤み指す
そして、私の腕を掴むと、エレベーターから引きずるようき下ろした
『え!?なに?』
突然の事で、体は対応出来ずバランスを崩す
「いいから、こい!」
言われるがまま、腕を引かれて、勝己の部屋に押し込まれる
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〜爆豪Side〜
走りに行こうと、エレベーターに乗り込もうとすると、
誰かが乗っていて、視線を上げたら寧々だった
何でここにいんだ?と思ったが
それよりも先に飛び込んできたのは、
薄いセーター越しにゆったりと持ち上がっている胸元
ぴったりした形のせいで、体のラインがやけに強調されて…じゃない!それどころじゃない
こいつ……ノーブラかよ!
ツン、とセーターを持ち上げているのは、
場所的にも大きさ的にも間違いなく乳首で
なのに、寧々はキョトン?とした顔でこちらを見ている
こんなもんぶら下げて歩かせるわけには絶対いかねぇし、
一階の共同スペースには、アホ面どもも居るはずだ
腕を掴んで、部屋に押し込むと
少しよろけてから、『勝己、どうかしたの?』と呑気に聞いてきた