第25章 ボザリングミー
「……で、俺に他の女と付き合えって言うのか…」
その日の放課後
早速頼みに来た寧々に轟は冷たい声で呟く
『強制はしないよ?…けど、もし告白されたり、
連絡先聞かれたりしても、断らないでその子達のこと見て欲しいの…
だって焦凍のこと、好きな人絶対沢山いるし…
全然その子達のこと知らないのに、私よりその……イイとか悪いとか決めるのはもったいないと思う』
寧々は一生懸命つたえようとするが、
轟には届かない
「俺が…好きなのはお前だけだ」
『なら、他の子も見た上で、選んでくれたら
私も、そうって思う…
でも焦凍は最初から拒否してるもん…告白される前から心閉ざしてる気がして…』
スカートを握りしめる手は強く握られていて
どれほど勇気を出してこの話をしているか俔い知れた
いつもとは違い、決意が硬いのが分かってため息を吐く
「…わかった、寧々の言う通りにする」
そう言われれば、寧々の表情は安心したような穏やかさを取り戻して笑う
『ありがとう、焦凍』
「礼なんかいい、
俺はただ、他のやつを見たって意味がねぇって
お前に証明してぇだけだ」
ドアに押しやられて、まぶたの上に当てられた唇がそう囁く
こんなに近づいたのは、久しぶりで
胸の奥が暑くなった
『…っ/////
じゃ、じゃあ…それだけ、言いに来ただけだから』
焦って顔を赤らめた後、『またね』と部屋のドアノブに手を伸ばすが
その手を握って止められる
「逃がさねぇ」
『しょう…と?』
背後から強く抱きしめられて、寧々の瞳が揺れる
ゆっくりと腰に回された手が、下に降りて、恥骨を通って内ももに這わされる
『や…ちょっと…』
「お前と二人きりなんだ…我慢出来ねぇ」
耳の後ろから低い声で囁くのはやめて欲しい
その声だけで、淫らな気持ちになる
『っ…や、はぁ……ん』
立っているのもしんどくなって、
ドアに手をついて声を漏らすと、
反応を楽しむように、柔らかなセーターの上から、胸を持ち上げ
なれた手つきでブラを外すと軽い音と共に床に落ちた
鼻先は寧々の耳元にすり寄せ
体はピッタリと隙間なくくっついている
太ももを撫で上げて、めくれたスカートの中に指を侵入させれば
サテン生地の下着の上から愛撫を始める