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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第24章 ランナウェイフロムミー




爆豪は、この間ラムを見かけた屋上に向かって三段飛ばしで階段を駆け上っていた

だが、踊り場のところで、たまたまラムと出くわして
行く手を阻むように腕で壁を付いて爆破する


「っはぁ?!なんだよてめぇ…って…うわ…」

爆豪の顔を見た途端目を見開くラム
途端に顔付きを変えて微笑む

「ヒーロー科の爆豪勝己くんだよね、体育祭の時すごかったー」

きゃはっと笑って腕を触ろうとしてくるラムの手を
爆豪は全力で跳ね返し、睨む


「……、あーそっか…
あんたもあの女の…」

拒絶された手をさすりながら、また冷たい表情に戻っていく

(この女…本当に根っこから腐ってやがるな)


「てめぇ…寧々を殴ったって本当か」

「は?
カンケーねぇだろ」

女はめんどくさそうに髪先をいじる


「ぶっ殺されたくなかったら答えろ」

静かに、だけれど怒りのあまり震える声で爆豪は絞り出すように言う


「だったら?…あいつなんか殴られて当然
自分だってそうでしょ?あの女に騙されてんだって

焦凍とお前、二股かけられてたらしーじゃん?
サイテーだよね、口付って

なんならさ…私と付き合おうよ
あの女が何してくれたのか知んないけど、私の中…すごくイイって言われるんだよ?

よく見たらカッコいいし…」


手を伸ばしてくるラムから、爆豪は距離を取る

そして、思いっきり汚いものを見る目で

「触んな、クソブス
病気移ったらどうすんだよ」
と言い放つ


「ブス」なんて言われたことのないラムは
顔を真っ赤にして震えた


「テメェ!っざけんな!
誰がブスだって!?」


振り下ろされた手を避けて、女を睨みつける

「テメェだよ、ブス死ね」

ストレートな悪口を言う爆豪に何度も殴りかかろうとするが、
全部避けられて、顔面を掴まれる



「俺が、爆破して…新しい顔に作り直したほうがいいんだろ…なぁ…クソグルーピー」


グルーピー(芸能人の追っかけ売春婦)と呼ばれ
目を見開いてキレる女だったが、爆豪の顔を握る力が強まって悲鳴をあげた


その手を、誰かが掴んで、爆豪は振り返る



「…轟」


「爆豪、やめろ」

そこに居たのは、肩で息をする轟で、女は轟が自分を助けにきてくれたのだと頬を緩めた


(…ほらね、やっぱり、私が告って落ちない男なんていない)

そう思ったのだが
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