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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第23章 キープミー




「あたりまえじゃーん
逆に今までアイツがなんで焦凍くんと付き合えてたか謎過ぎ

どうやって取り入ったかしんねーけど、
まぁすぐ別れると思ってたけどねー」


「ヤリマンらしいじゃん
めっちゃエロいことして取り入ったんじゃね?」

「ないわー」

爆豪の手から火花がバチバチと出る
それを見た、少し近くのカップルが「ひっ!」と声を上げた




本当に今度こそ物申してやろうと思ったが

「明日告るわ!」という宣言に手元の火花は消えた



――こいつが轟と万が一付き合ったら


――寧々は俺のモノになる


そんな考えが脳裏をよぎる




もちろん、その女は寧々には到底かなわない

外見こそ、人から見れば整って見えるのだろうが

なんかこう…汚らしい

長く伸びた爪も
やけに派手な口紅や何枚も重ねたまつ毛も

よれたワイシャツにダラダラとしたセーター

ほとんど丈のないスカート


媚びたような、こんなに離れていても鼻に付く安っぽい香水も



半分野郎が、寧々を好きだとしたら
こういう清楚から程遠いタイプは好きではないだろう

が、万が一にでも縋り付きたい思いだった


だから、大きく下品な笑い声を立てている三人が
横を通り過ぎていっても
物申すどころか、何も言わずに見送った




頼むから、轟の心から、寧々を消してくれ


どんな手段を使ってもいいから…






自分の私欲の為に、寧々を侮辱した女共を仕留めなかった俺のせいだ



「っで、寧々ちゃん殴ったやつがめっちゃ酷い噂流してるんだけどよぉ…って、え!?!」

情報を流してきた上鳴の肩をつかむ



「……その女…何組だ……」

「いや、え…っと…サポート科ってことしか…しらねぇ、デス」

震え上がる上鳴を投げるように退かして
爆豪は教室のドアを荒々しく閉めた



半ば走るように向かう先は、サポート科


「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すぶっ殺す!!!」



途中で轟とすれ違ったが、爆豪は気づくことなく

「なんだ…?」と首をかしげながら、教室に入った轟が
上鳴から寧々が殴られたと聞いて、1-Cまで走っていったところで、話は戻るのだが……


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