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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第23章 キープミー




あの金髪の女の子はサポート科の子だという

焦凍の熱狂的なファン…のような感じで

そのきっかけは、焦凍のヒーロー衣装を作ったことからだそう
前から私の事が嫌いで、サポート科ではあることない事噂をたてていたらしい


そんな中、私と焦凍が別れたと聞きつけて
焦凍に告白したという


「で、まぁ…かなり酷く振られたらしい」

ここまで説明してゆきが言葉を止める


「酷くって?」
さきちゃんがこわごわと聞くと、ゆきは私の顔を見て
ため息をはく


「ここからは色んな噂があってわかんないけど…

とりあえず、共通して聞いたのは…


その」


とても言いにくそうに、ゆきが言い淀んで
もう一度口を開く


「その…凍らされたって」



『こ…?』

「凍らされた!?」

驚きのあまり声が出せない


「あ、手だけらしい!
あの運動会の時みたいな感じじゃないよ
なんか表面だけパリパリーっと…やられたって」


それだとしてもとんでもない事だ

まして、ヒーロー科の生徒がやるような事ではないだろうし
運動会以降、基本冷静な彼が、女の子相手にするとも思えなかった




「詳しいことはわかんないけど、逆恨みってこと!
変な噂沢山たってるから、あんまり一人にならない方がいいと思う

あんだけ淫乱とか叫ばれたんだから仕方ないんだけどさ…」

寧々が好色だという噂を、信じたい者は信じた

彼女に嫉妬していた女子や、
あわよくば自分も…と思う男子

だがそれも一部で、寧々の清楚な外見から信じない者が大半だった


『まぁ…否定もできないから良いんだけどね』

自分はいい、でも、それで焦凍に迷惑がかかってしまった事が心苦しかったし
焦凍にひどく振られた金髪の子の事もかわいそうだと思った

自分がこんな適当なことをしていなければ
あんなに綺麗な子なんだから焦凍と付き合えてただろう



ため息を吐いて頭を抱えたが

教室のざわついた声に顔を上げる



教室の入口に焦った顔の焦凍が肩で息をして立っている


「寧々…」

私の顔を見た途端、泣きそうな顔で近づき、頬に触れてきた


「……これ、やられたのか」

昨日の赤みは消えたけれど、腫れは昨日より酷くて
まるで軽いみみず腫れのようになっている


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