第17章 ヘルプミー
寧々の上半身を起こさせて、後ろから抱きしめながら強く突く
「そんなに奥が好きなら、もっと深くしてやるよ」
『〜〜〜〜♡』
声も出せないのか、無言のままイッてしまう
「オレのがいいって言えや、辞めちまうぞ」
『やら、やめないで…』
「ならちゃんと言え」
『爆豪くんの、いいの』
「足りねぇ」
『あぁっ♡ばくごーくんの気持ちいいの!
ばくごーくんのがいい、いいの、死んじゃうのぉ』
部屋から声が漏れるとか、バレるとかどうでもいい
このまま声が枯れるまで喘がせて、真上の部屋の轟に聞かせてしまいたい
「クソ!クソ!
お前は俺んだ、誰にもわたさねぇ
イけ、一緒に…」
『んにゃあ♡イク、爆豪くん、一緒、一緒がいい
中出して、爆豪くんのでイキたいっ』
力一杯抱きしめて一番奥に欲を吐き出す
首の後ろに噛み跡を付けたくて歯を立てようとしたけれど
噛みかけて、そっと口を離した
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〜寧々side〜
頭痛に襲われて目が覚める
『つっ…頭いった…』
目を開くと隣には眠る爆豪くん
『!?!?!』
驚いて一気に目が覚める
え?爆豪くん?
ここ爆豪くんの部屋?!なんで?てか裸!
腰には独特の気だるさ
完全に事後だ
うーーーんと考える
青山くんと話したところから覚えてない…
冷蔵庫にジュースがあるから飲んでいいよっていわれて…
それから…………
だめだ、完全に忘れてる
また焦凍を裏切ってしまった事への罪悪感で押しつぶされそうだ
とにかく…ここに居たらいけないよね…
とはいえ、施錠時間のすぎている1-Cの寮にも帰れないし
こんなニトロの香りを纏ったまま焦凍の部屋にも戻れない
とりあえず下着…付けなきゃ
ベッドの周りに散乱する抜け殻から下着を探す
あれーパンツどこだ?
探してやっと、枕の下に見つける
そして、偶然見つけてしまったものがもう一つ
『これ……』
枕の下に隠されるように置いてあったのは、私の写真
安心しきった顔で幸せそうに笑っている
これ……いつの写真だっけ…っていうかなんで爆豪くんが私の写真持ってるんだろう…
ズキリと頭が痛くなって、思い出してきた