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19年後~Harry potter~

第3章 ホグワーツの戦い


ジニーは通り過ぎていくジョージを振り返って見て、その頰に涙の跡が幾筋も付いているのを見た。

今までの人生でジョージがジニーにかけた言葉の中で1番真剣な言葉を、ジニーは受け止めた。

ジニーはハリーを、ジョージはフレッドを、2人は世界で1番大切な人を失った。

しかし、ジョージは戦っている。フレッドのために、戦っている。

ジニーの脳裏にトンクスとリーマスの亡骸が浮かんだ。

そして、ハリーの事。あの唇の感触。ヴォルデモートからジニーを守るために別れを告げた時の顔。ヴォルデモートに立ち向かうことを決めた時のあの眼差し。

「そんなあなたが大好きなのよ」私はそう言ったんだった。

なのに私は何をやっているんだろう。みんな戦ってるのに。

ハリーが命に代えても達成したかったことを代わりにやるのよ!

戦わなきゃ。戻って、敵を打つんだ。

ジニーはジョージのあとを走った。

ヴォルデモートの姿を見つけた。

ヴォルデモートはマグゴナガル、キングズリー、スラグホーンの3人と闘っていた。

ジニーはヴォルデモートの元に走った…。

「アバダケタブラ!」
ハーマイオニー、ルーナとベラトリックスが戦っている。

ルーナは間一髪呪いを交わした。

ベラトリックスに行く手を阻まれる。

「エクスペリアームス!」
ジニーは叫ぶ。

「可哀想なボーイフレンドの真似かい?嬢ちゃん。もしかして、彼に教わったのかい?」ベラトリックスは呪文を弾いて言った。

ジニーは叫ぶ。

「ステュービファイ!」

ベラトリックスは笑った。

「まだわからないのかい?バカな小娘め」

「インペディメンタ!」

ベラトリックスがよろめいた。

「まだわかっていないようだね!」

ベラトリックスがジニーに杖を向ける。

「アバダケタブラ!」

緑の光線を、ジニーは危ないところで避けた。

やり返そうと杖を構えると、横に突き飛ばされた。

何事かと見ると、ママがベラトリックスに杖を向けている。

「私の娘に何をする!下がって!」ママが叫んだ。

ジニーは壁まで下がった。

何百という生徒がジニーと同じように、ママとベラトリックス、マグゴナガルたち3人とヴォルデモート、2組の戦いを見守っていた。

永遠にも感じられる時が経って、ベラトリックスの胸にママの呪いが当たった。
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