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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第7章 消せない熱 続編 第一幕〈徳川家康〉




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すっかり日が暮れて、夜の帳が下りる頃。

先に目を覚ましたのは、家康だった。
疲れきり、昨夜からろくに寝ていなかったは、未だぐっすりと眠り続けている。

そんな愛しい恋人の頬を軽く手の甲で撫で、家康は起こさないように立ち上がり、身なりを整えた。

これからやって来るであろう、客人を出迎える為に。


「……を起こしたくない。だから、悪いけど俺の部屋まで来て」


家康は、突然誰に話すでもなく、そう呟いた。そのまま静かに歩を進め、部屋の襖へ手を掛けた時に、「ああ、そうだ。それと……」と、再び口火を切る。


「寝ているその子を起こさないでね。……もし何かしたら、ただじゃ済まないから」


そこまで言って、月明かりを背負う家康が、パタンと襖を閉めた。

すると、天井裏辺りから、微かに溜め息の漏れる音が聞こえた。


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