イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第44章 魔王な部長の溺愛・続(現パロ・信長)
「我等が豊臣商事の若社長である、豊臣秀吉だ」
「え……えええええー?!!」
織田部長やが勤めている会社、豊臣商事。少し前に代替りがあり、現在は世話焼きお兄さんタイプである秀吉さんが豊臣商事の社長なのだ。
まさかの意外な事実にが唖然としていると、その間にパスタが出来上がったようだ。手際よくサラダも盛り付けて、遅い夕食の用意が整った。
「そんなに意外だったか?まぁいい。夕食が出来たぞ。、甘口と辛口、どちらが好みだ?」
織田部長はそう言って、視線でワインセラーを示す。が「私の好みでいいんですか?」と少し動揺して焦っていると、夕食をテーブルに運びながら、織田部長が「好きなものを選んで取ってこい」と軽く口角を上げて笑った。
その笑みに、は一瞬ドキリとしたが、いそいそとワインセラーに歩み寄り、中からワインを取り出した。が選んだのは、甘口のスパークリングワイン。
イタリアンの食前酒として、スパークリングワインは最適だ。
「ほぅ、なかなかに良い選択だな」
「あ、ありがとうございます」
ワインを織田部長に渡すと、コルクスクリューでポンッと軽快な音をたてながらコルクが引き抜かれる。たったそれだけの動作でさえ、何故だか馬鹿みたいに織田部長が格好よく見えて、の頬が熱を持った。
席に座り、シュワシュワとした金色の液体が細目のワイングラスに注がれて、お互いにソレを取る。
「では乾杯といくか。……何だか、飲む前から赤いな?この俺に見惚れでもしたか?」
「えっ?!いや、えっと、その……か、乾杯っ!」
「ああ、乾杯」
フッと笑われて、はますます顔に熱が集まるのを感じたが、誤魔化すようにワイングラスに口をつけて、織田部長手作りの夕食を堪能したのだった。
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