イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第44章 魔王な部長の溺愛・続(現パロ・信長)
がそう思いながら窓の外の夜景を見ていると、織田部長は慣れた手付きで野菜を切り、パスタを茹で始めた。が慌てて「手伝います!」と言うが、織田部長は「いい。夜景でも見ていろ」と言って一人で手際よく作っていく。
はそれを見つつ、ある事に気付いた。
「あれ?織田部長、普段から誰かとご飯を食べているんですか?」
「ほぅ。何故そう思った?」
「だって食器が……お一人で暮らしている割りにはペアの物が多いですし」
「なかなか見ているな。……誰と食べているか気になるか?」
「それは……」
気になるか?と訊かれて、は口ごもる。確かに気にはなるのだが、答えを聞くのが恐い。
織田部長は誰から見てもイケメンで、しかも仕事が凄く出来る。実は優しくてオマケに今日知った事だが料理まで出来るとなれば、どんな女性も放っておかないだろう。
「いえ、あの。私は別に……」
「……何を想像しているのか知らんが、相手は男だ。俺としても、別に好き好んで一緒に飯を食べている訳ではない」
「え?」
相手が男だと言うのにも驚いたが、好き好んで一緒に食べている訳ではないとは、一体どういう事なのか。
は瞳をぱちくりさせて、織田部長をじぃっと見つめた。
「何故だか懐かれてしまってな。一時期あまりに多忙で外食ばかりしていたら、ちゃんとした飯を食えと家まで押し掛けて来たのだ」
「優しい方なんですね。誰かお聞きしても?」
「も知っている男だ」
「えー?誰だろう……?」
「秀吉だ」
「…………え?」