イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第41章 何よりも美味しいもの(現パロ・政宗)
「……最近、女の子達には目の敵にされててぼっちだし。お昼ご飯は明日からお弁当にしようかな」
そう溜め息をつきながら、がぽつりと呟いた。
(後で政宗にも、メールでそう言っとこう。いつも誘ってくれて嬉しいけど、結局今日みたいになる事が多いし)
がそう思い、とりあえず昼休憩にしようと席を立った頃―――
政宗は途中で加わった営業時代の同期と一緒に、煩い女性社員達を無視しながら蕎麦を食べていた。当然、との昼休憩を邪魔された政宗は大層機嫌が悪い。そんな政宗を見て、かつての営業仲間である明智光秀は面白そうに笑みを浮かべていた。
「何なんだ。何で毎回毎回邪魔が入るんだ?おい、光秀。笑うな。飯奢らせるぞ」
「ふっ。人気者は辛いな、政宗。別に飯くらい毎日奢ってやっても構わんぞ。毎日笑わせてくれるのならな」
「やっぱり奢らなくていい。一発殴らせろ」
「それは御免蒙る」
「……というか、相変わらずの味音痴だな。ワサビ入れすぎだ」
「ああ、そうなのか。てっきり全部入れるものかと思っていた」
「…………」
ワサビを入れ過ぎと知って尚、蕎麦を食べ続ける光秀を見て、政宗は深い溜め息をついた。政宗は食について煩い方なのだが、光秀は味音痴な為、全く通用しないのだ。
そして政宗と光秀が二人で話している間にも、女性社員三人組はしゃべり続けているのだが……
店に入ってすぐに政宗と光秀は二席しか空いていないカウンター席を陣取った為、三人組は一番近いテーブル席に座った。政宗は目が合わないのを良いことに、聞こえないフリを決め込んだのだった。