イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第41章 何よりも美味しいもの(現パロ・政宗)
勿論、それについて光秀が口出しする事は皆無であり、こんな扱いなのに全くめげない彼女達はある意味で(馬鹿な)勇者である。
「政宗、スマホ鳴ってるぞ」
「ん?ああ。……メールだな」
光秀に言われてスマホを見てみると、からメールが来ていた。
少し逸る気持ちでメールを開き、内容を読む。
『明日からはお弁当にするので、私の事は気にしないで大丈夫です』
その文面を見て、政宗は成程と思い、それと同時にこう思った。
―――の作った弁当が食いたい、と。
……………………
…………
―――どうしてこうなった。
メールをした翌日の昼休憩にて、はそう思いながら、何故か政宗と屋上のベンチに並んで座っていた。
* * *
達が勤める、この会社の屋上には、小さいながらもハーブガーデンのようなものがある。ミント、バジル、ローズマリー等の定番どころから少し珍しいものまで様々なハーブが植えてある癒しの場。
しかし、せっかくのハーブガーデンも知っている者自体が少ないので、いつも閑散としてしまっていた。会社自体がハーブガーデンを一切アピールしていないので仕方がないと言えばそうなのだが。
―――そうして今日。たまたま此処の存在を知っていたは、これ幸いとお弁当を片手に此処までやって来たのだ。
まさか先客がいるとは、夢にも思わずに。