イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第39章 彼と彼女の攻防戦・続(現パロ・家康)
このままだと、は確実に戸締まりせずに寝てしまうだろう。かと言って、家康が鍵を借りて外から鍵をかけても、結局鍵はポストに入れるしかない。
(いや、下のポストじゃなくて玄関扉のポストなら大丈夫かな。入れるとこ小さいし)
そう考えてから家康はひとつ頷いて、ついさっきから預かった鍵を持って踵を返そうとするが……
「………ちょっと。?」
家康の服の裾を、がギュッと握っていた。強引に引き離す事は可能だが、家康は僅かに眉を寄せるだけで、無理に離そうとはしない。
「……離して、」
「せんぱい良い匂い過ぎる……」
「は?寝惚けてるの?」
「尊い……うぅん……」
「馬鹿なの?……、ホントに離し……」
家康がそう言ってに近付くと、が家康の服の裾を引っ張った。
「……っ」
少しだけ傾きかけた身体を支える為に、家康が片膝をついてベッドに乗り上げる。ギシッと音がして、家康の心臓が跳ねた。