イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第39章 彼と彼女の攻防戦・続(現パロ・家康)
別に倒れ込んではいない。顔だって間近に迫った訳じゃない。お約束のハプニングには全然遠い。
けれど、家康は自分の服の裾を離さないを見て、先程よりも深く、眉間に皺を寄せた。
「………馬鹿。俺が男だって、ちゃんと分かってる?」
既に半分夢の中なの頬に、そっと手で触れる。するとはまるで猫のように、気持ち良さそうに家康の手に自分の手を添えて、頬を擦り寄せた。
家康の胸の内に、熱い火が灯る。
低く、甘さを含んだ声で、家康はの耳元にそっと囁いた。
「覚えてて。起きたら仕返し、するから」
耳にかかる吐息がくすぐったかったのか、がピクッと身動ぎする。家康はのそんな僅かな反応さえ愛おしげに見つめて、目を細めた。
本当は今すぐに欲しい。
そんな獰猛な自身を必死を抑える。
そうして、今にも仕事を放り出しそうな理性を叱咤しながら、家康はの隣で横になり、目を閉じたのだった。
続く