イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第33章 書庫での秘密〈石田三成〉
「様の手、美味しいです。反応も、とても愛らしくて……」
「や……三成、く……」
「ですが、どうして止めようとなさるのです?私は……もっともっと、貴女に口付けたい」
「……っ。駄目、だよ。ここだといつ誰が入って来るか分からないし」
「それならば問題ありません。午の刻に書庫を利用される方は滅多におられませんし、もしも誰かが近付いてくれば気配で分かりますから。」
「で、でも……やっぱり……」
全く怯まない三成に、がどう言ったら良いか考えあぐねていると、フッと目の前に影が落ちた。
そして、ぎゅっと強く抱きしめられ、燭台の明かりが届かぬ位置まで連れていかれる。
「ちょ……三成くん?!」
「しっ。静かに」
「!」
見上げると、三成の横顔は真剣そのものだった。
「どうしたの?」と、が小声で訊く。
「……誰かが書庫の近くに来ていますね。このまま通り過ぎてくれれば良いのですが……」
「というか、三成くんが私を離してくれれば……」
「それは駄目です」
「え?」
「すみません。……自分でも、どうにも出来ないのです。様が欲しくて、我慢出来ない」
「……っ」