イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第33章 書庫での秘密〈石田三成〉
「ん……っ……」
安土城、書庫にて。
静かな室内に響く、艶かしい水音。
深く口付けを交わしている二人は、石田三成とだ。
二人は恋仲だが、今この時、書庫で出会ったのは偶然だった。
故に、は、こんな事をするつもりはなかった。
むしろ、まだまだ日も高い、こんな真っ昼間から、いつ誰が入って来るとも限らないこんな場所で口付ける等、にはハードルが高過ぎた。
けれど……
三成からの熱い口付けは、一向に終わる気配がない。
は堪らず、三成の胸を必死に押し返す。
すると、ようやく唇を離した三成が、の耳元に近付いて、低く掠れるような声を直接流し込む。
「すみません、様。……少し苦しかったでしょうか?」
「……ううん、そうじゃないんだけど。三成くん、あの――」
「良かった。ならば、もう一度……」
そう言って、三成は再度に口付けようと迫って来る。
慌てたが、急いで三成の口をぽすっと自らの両手で覆うが……
「ひゃっ」
三成はの細い手首をやんわりと掴み、敏感な手の平を舌でペロリと舐めてきたのだ。
反射的にの身体がビクッと震える。