イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第22章 譲れない想い〈家康END〉
家康もまた、気持ち良過ぎて我慢に我慢を重ねていたが、砂糖菓子のように甘く甘く蕩けるを、ずっと見ていたいと思ってしまい、ゆっくりと味わう事を止められない。
「いえ……やす……っ」
「……その顔、見せるのは俺だけにして。……本当は……の全部、俺以外の奴には見せたくない」
「あっ……あぁ……!動いちゃ、らめぇ」
「今は何もマトモに考えられないでしょ。だからこそ……余計な事なんて何も考えないで、本音を言ってよ」
「そ、れは……」
「言って。」
「~~っ」
私は、本来ならここに居る筈の無い人間。
私が消えたって、きっと誰も悲しまない。
そう、思ってた。
ずっとそう、思ってたのに――……
「本当に……ずるいよ……家康」
の瞳からは、これまでとは別の、違った涙が溢れた。
その時初めて、家康は動きを止めた。
がやっと、答えてくれようとしてるのが分かったからだ。
家康は大事そうに優しく抱き締めながら、の言葉を待つ。