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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第21章 譲れない想い〈政宗END〉




再び瞼を閉じてしまったからは、またスースーと寝息が聞こえてくる。

政宗は小さく溜め息をついて、眠っているをじっと見つめた。

政宗は気付いていないだろう。
自分がどれだけ熱っぽく、切ない瞳でを見つめているか。
その目元が酒のせいだけでなく、熱を灯し、赤く染まっているか。


政宗は、普段ならば寝込みを襲う趣味はない。
けれど――……

急激に、躰の奥が熱くなっていくのが分かる。
手を伸ばし、そっと親指での唇をなぞると、それだけで背筋がゾクゾクした。

(こんな感覚、初めてだ)


二、三回程、壊れ物にでも触れるように優しく唇をなぞっていると、やがてが身動ぎした。

再び開かれる、大きな瞳。
それと同時に、政宗の胸が早鐘を打ち始めた。


「あ、れ……?政宗……?」

「起きたのか?今度はさっきみたいに寝惚けてないみたいだな」

「え、嘘っ!私、寝惚けてたの?な、何か変な事とか言ってないよね?」

「言った」

「!?」

「だから、仕置きだ。……その唇、味わわせて貰う」

「……っ!」



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