イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第20章 譲れない想い〈政宗vs家康〉
「びっくりした……どうしたの?」
「驚かせて悪い。急にお前の顔が見たくなってな」
「え?」
政宗の言葉に瞳を瞬かせながらも、じわりと頬が熱を持ち、は焦ったような困り顔になる。
そんな素直な反応が可愛くて、政宗の鼓動がドクンと跳ねた。
(……ああ。やっぱりコイツ、馬鹿みたいに可愛いな)
そう想い、自分でも無意識に、の頬へ手を伸ばす。
触れると、の肩がピクリと揺れた。
「まさ……むね?」
「、目を瞑れ」
「な、なんで?」
「そのままがいいなら、俺はそれでも構わないけどな」
「ちょ、待って……話が見えないよ!近い近い!」
「近付かないと出来ないだろ」
「……っ!」
まだ陽の高い、人気のない台所で、はジリジリと政宗に迫られ、壁際に追い詰められた。
トンッと背中が壁に当たり、は戸惑いながら必死に言葉を紡ぐ。
「待って……急に、どうして?」
「理由が知りたいか?簡単だ。が可愛いから、口付けしたくなった」
「いやいや!……そんな簡単なものじゃないでしょう?」