イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第18章 恋情に贈り物〈石田三成〉
は、また三成が眠るのを忘れて読書しているのだと思い、中へ入って来てしまった。
そのままパタンと襖を閉め、キョロキョロと室内を見回し、口を開く。
「……三成くん?夜分にごめんなさい。少しだけ、お話が……」
そう途中まで言いかけて、の心臓がドクンと嫌な音を立てた。部屋の隅で、苦しげに顔を歪ませている三成の姿を見つけたからだ。
三成は壁に凭れるように躰を預けていて、の顔色はみるみる青褪めていく。
「三成くん?!どうしたの?具合悪いの?」と言いながら、急いで駆け寄ると……
突然、三成に腕を掴まれて、視界が反転した。驚いて目を見開くに、三成が怒ったような口調で口火を切る。
「……どうして、部屋に入って来たんですか?」
「……っ……か、勝手に入ってごめんなさい!でも、今はそれより、三成くんの具合が……」
「……違う!謝るのは、私の方だ。……すいません、様……!」
「んっ!……ふ……っ?!」
畳の上に組敷いたへ、三成が口付けをした。
性急に奪われて、何の抵抗も出来ないまま、口付けは更に深く濃厚になっていく。