イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第17章 嫉妬は蜜の味〈徳川家康〉
「?」
「何か、おかしいよ。どうして……」
「食べないなら、俺が食べさせてあげる。……口、開けて」
「い、家康!待っ……」
「……開けて」
家康の熱っぽい瞳に射抜かれて、は反論の意思を失ってしまう。
言われるがままに菓子を食べると、家康に匙を手渡された。その上には、最後の一口が乗っている。
意図が読めず、首を傾げていると……
再び、低く甘い囁きが、耳を擽った。
「俺にも、食べさせてよ」
――躰の熱が益々上がっていく。
鼓動を高鳴らせながら、家康の言葉に従い、その口に最後の一口を運ぶ。
すると、少しして家康が眉間に皺を寄せながら、甘い吐息を零した。
「こんなに効き目があるとはね」
「効き目……?」
そう疑問を口にするけれど、もうは平静を保てなくなっていた。
躰中がゾクゾクして、敏感な所が刺激を欲しがっている。
ぎゅっと自身の躰を抱き締めていると、家康が顔と顔との距離を縮め、優しく唇を奪った。
「……ん……っ……」
あまりに優しく、触れるだけの口付けじゃ足りなくて、が自分から僅かに口を開く。
すると、望み通りに、家康は舌を滑り込ませて、の舌を絡めとった。