イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第1章 甘い悪戯 〈徳川家康〉
そう話しかけても、は眠ったまま、全く起きる気配がない。
口の端から涎まで垂らして、どれだけ警戒心が空っぽなんだよ。
「……本当に、何されても……文句言えないよ」
それが、最後の警告。
この乱世で、男の部屋で、無防備で居る事の代償。
……俺が教えてあげる。
・・・・・・
・・・
は、心地好い眠りの中で、大好きな人の声を聴いていた。
その人はいつも厳しくて、全然優しくなくて……
でも、ふとした時に感じる。
本当は、彼はとても優しいって。
に触れる手、眼差し。
そして、本当に危ない時はいつも助けてくれる。
天邪鬼な彼の事を、いつの間にか好きになっていた。
だから、自分から喜んで用事を引き受けた。
少しでも、彼に……家康に、逢いたくて。
けれど、先程から耳に聴こえるのは、驚く程に温かな彼の声。
これは夢?
そう思いながら、次第に熱くなってきた躰に、どうしようもなくなっていく。