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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第16章 熱情 後編〈石田三成〉




「……じゃあ、狙いは金じゃなくて、自身だったって事?」

「はい。恐らく黒幕は、織田家傘下の大名の誰かだと思われます」

「……俺はこのまま、その町外れにある宿へ向かって黒幕を押さえる。三成はと一緒に安土城へ戻って、御館様に報告しろ」

「え?ですが……」

「待遇は悪くなかったのかもしれないけど、早くを休ませてあげた方がいいんじゃない」

「!……家康様、本当にありがとうございます」

「勘違いするな。別に、お前の為に言ってるんじゃない。俺はの為に言ってるんだ」

「はい。家康様のお優しさには感銘を受けます。私も見習わなければ。」

「……いいから、早く行きなよ」

「はい!」


家康と三成のやり取りを見ていたも、微笑んで近付き、お礼の言葉を述べる。


「ありがとう、家康。怪我しないように、無事に帰ってきてね」

「……っ」


その眩しい笑みにドクッと鼓動を高鳴らせつつ、家康は背を向けたまま「誰に言ってるの?あんたは自分の心配だけしてなよ」と、素っ気なく、けれども何処か温かみのある声で言葉を返した。


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