• テキストサイズ

イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第16章 熱情 後編〈石田三成〉




……例え、どんな処罰を受けようとも。

この男の存在を、今すぐ消したい。


「様に手を出した罪、万死に値します。……どうぞ苦しみながら地獄へお引き取りを」


そう言って刀に力を籠めるのを見て、が三成の身体に、すがるように抱きついた。

突然の温もりに、三成はビクリと身体を震わせる。


「ダメだよ……!!絶対ダメ!!……三成くんが、そんな風に誰かを殺めるなんて……っ!」

「……様……?」

「お願い、止めて……!三成くんが、壊れちゃうよ……っ…………」


次第にから漏れ聞こえてくる嗚咽に、三成は手にしていた刀を落として、我に返った。

そうして、一瞬だけの身体を自分から引き剥がし、向き直って抱き締め返す。


「三成、くん……?」

「様……!申し訳ありません、私は……っ」

「どうして謝るの?三成くんは何も…」

「……私の力不足です。大切な貴女を守れず、危険に晒して……」

「三成くんは悪くないよ。こうして私を助けに来てくれた。……だから、いいの。ありがとう、三成くん」

「様……」

「それに……」

「……?」



/ 373ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp