• テキストサイズ

イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第15章 熱情 中編〈石田三成〉




―――だが、皆は分かっていた。

例え結末は同じであっても、ひとつだけ違うものがある。
救い出された時に、が目にするもの。それが正に地獄絵図とも取れる血に濡れた惨状か、そうでないか。

いくら戦場を見た事があると言っても、目的が最初から皆殺しであれば、は間違いなく傷付くだろう。
その場に居る誰もが、の瞳に映したくないと思った。


……ただただ血で濡れた、真っ赤な景色を。



………………

………



三成や織田軍の武将達が、奪還に動き始めた頃。

は予想外の状況に戸惑っていた。


「……何で私が洗濯を……?」

「何だ、やっぱりお姫さんはお姫さんだな。洗濯した事ねーのかよ」

「洗濯ぐらいしてます!そうじゃなくて!……人質なのに、部屋から出して、おまけに拘束もせずに、おかしくないですか?」

「……え?なに、縛られたいって事?」

「話にならないっ!隙見て逃げちゃっても、文句言わないで下さいね!」

「逃げれると思ってるなんてお笑い草だな。……いいぜ、文句は言わねーよ。その代わり、手は出すけどな」

「なっ!言っておきますけど、まだ殴られたお腹痛いんですからね?」



/ 373ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp