イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第14章 熱情 前編〈石田三成〉
弱々しい抵抗を逆に可愛らしく思いながら、の顎に指を当て、無理矢理上向かせて、トキジはその濡れた唇を再び奪う。
幾度も角度を変えて唇を貪りながら、躰の奥がジンと痺れてくるのを感じる。
に名を呼ばれただけで、驚くぐらいゾクゾクした。
癖になりそうな口付けを、トキジは飽きることなく貪り続ける。
が酸欠で何も出来なくなるまで、ただひたすらに……
……………………
…………
その頃、安土城では……
傷だらけの三成からの報告を受け、軍議が開かれていた。
三成には先に手当てをと言ったが、軍議に参加すると頑として聞かず、仕方なく手当てをしながら参加させる事になった。
「申し訳ありません、家康様。お手を煩わせてしまって……」
「そう思うのなら、今度から怪我しないでくれる。本当に迷惑だから」
「ご心配痛み入ります。今度から気を付けますね」
「……誰が誰の心配してるって?妙な言い掛りは止めろ」
「家康、その辺にしておけ。……それで、を拐った連中は、が織田軍の気に入りだという事を知ってたのだな?」